売掛金の回収と振込手数料の仕訳方法

初期設定が完了したら、実際に取引を入力してみましょう。
考えるより触って色々といじり回すと、すぐに理解できると思います。

基本的に売掛帳から入力

やよいの青色申告取引編

取引の入力は、基本的に「取引」の「売掛帳」からします。

「簡単取引入力」を推すサイトさんも多数ありますが、個人的には「売掛帳」から記帳したほうが分かりやすいと思います。

今自分がどのページにいるか迷子になったら、右上の「ナビゲータ」をクリックして上記のような画面に戻りましょう。

補助科目の選択

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売掛帳を開いたら、補助科目をクリックします。
すると、先ほど導入設定で登録した「得意先」が出てくるので、入力したい取引先を選択します。

試しに、ここでは「株式会社マクロミル」の売掛帳に記帳していきませう。

例)マクロミルから前年度の売掛金1,000円が、ジャパンネット銀行の普通預金に振込みがあった場合

売掛金という聞き慣れない言葉で戸惑うかもしれませんが、ようは12月に交換申請した1,000円が翌月の1月20日に振り込まれた場合です。

(クリックで拡大)

補助科目「株式会社マクロミル」を選択すると、まだ何の取引も入力していないのでまっさらな状態です。
右上の「残高」には、前年度の未回収金1,000円が残っています。
これは、前ページ「得意先(売掛金)の情報設定」で登録した内容ですね。

ではまず、この売掛金を回収しましょう。

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「日付」には、報酬の振込みがあった日を入力します。
マクロミルの振込日は毎月20日と決まっているので、ここには1/20と入力。(0120と入力しても認識されます)

すると、自動で取引内容がたくさん出てくるので、該当するものを選択。
ここでは、「売掛金が普通預金に振込まれた」を選びます。

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このとき、キーボードで操作していれば次々と自動で選択肢が出てくるので楽なんですが、マウスでポチポチしてると自分でクリックしなければなりません。

ということで、マウス操作の人は「普通預金」の下のところ、「相手補助科目」が空欄になっているのでクリック。
すると、前ページで登録した「金融機関」が出てきます。
今回は「ジャパンネット銀行」に振込みがあったので、それを選択します。

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「摘要」はメモ帳のようなものです。取引内容が分かればOK。
ここでは「マクロミル 12月分」とでも書いておけば、後から見ても分かるでしょう。

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摘要を入力すると自動で「回収金額」の項目に移動するので、ここに入金があった「1,000」を入力します。

すると、未回収だった売掛金が今回の振込みで全て回収できたので、「残高」が0になりました。

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これで、売掛金が普通預金に振込まれたときの取引入力はおしまいです。

ちなみに、報酬を銀行振込ではなく他のもの(ギフト券・電子マネー・Tポイント等の各種ポイント)に交換した場合は、取引内容を「売掛金を現金にて回収」を選択し、現金で回収したことにします。

商品券は「貯蔵品」になるとかならないとか色々ありますが、すぐに使っちゃうようなものですし「現金」でよいと思います。

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例)A8.netから前年度の売掛金5,000円が、ゆうちょ銀行の普通預金に振込みがあった場合

次は、アフィリエイトサービス(以下ASP)の「A8.net」から振込みがあった場合の入力をしてみます。

ASPの振込みは、報酬が確定した月の「翌々月の15日」となっているところが多いので、少しややこしいかも?しれません。

また「A8.net」に限っては振込手数料が自己負担となるので、そこも合わせて入力していきます。

前提)
11月の売掛金が3,500円でした。振込手数料は30円です。
12月の売掛金が1,500円でした。振込手数料は30円です。

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補助科目は「A8.net」を選択。もちろんまっさらです。
売掛金残高は、前ページで設定した通り5,000円です。

上記のマクロミルの例で入力したように、「振込日」「取引内容」「振込みがあった金融機関」「摘要」を入れていきます。

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11月分の売掛金は3,500円でしたが、そのうちの30円が振込手数料として差し引かれました。ということで、回収金額は3,470円です。

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次に差し引かれた「振込手数料」の取引を入力します。
日付は、売掛金の入金が合った日と同じにしておきます。
取引内容は「振込手数料が売掛金と相殺された」を選択。

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すると相手勘定科目に「支払手数料」が自動でセットされるので、そのままエンターで決定。摘要も自動でセットしてくれるのでそのままエンターを押下。
(右側のアルファベットが「サーチキー」となっています。この場合だと
「SHIHARAI」とキーボードで打つと該当する勘定科目が出てきて便利)

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回収金額に移動するので、支払った(差し引かれた)振込手数料30円を入力。これで前年度の売掛金(5,000円)のうち3,500円を回収でき、残高が1,500円となりました。

このように、同じ要領で12月分の売掛金も入力していきます。

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これで、前年度分の売掛金は全て回収できました。

ちなみに、上記の例では残高が「0」となっていますが、この2月15日までの間に新たな売掛金が発生していて記帳すると、残高は0にはなりません。

例えば、1月に5,000円の売掛金が発生していたとすると。

(クリックで拡大)

入力方法は後ほど説明するとして、回収できていない売掛金は残高として残ります。上記の画像だと結構分かりやすく見えますが、売掛帳を開きなおすと「日付順」にソートされ、かなりごちゃごちゃした感じになります。

泣きたくなります。

数字が合わないと後々面倒なので、入力するときは集中して何度も確認しながらやるとよいです。

ちなみに、日付の下にある「伝票No.」は気にしなくてOKです。
入力した順番に割り振られてしまうので、結果ぐっちゃぐちゃになります。取引順と伝票番号が相違してても、直す必要はありません。

次は売掛金が発生したときの取引を入力していきます