売掛金が発生したときの仕訳方法

順序が逆になってしまいましたが、次は売掛金が発生したときの仕訳をしていきます。

ネットで稼いだときの売掛金

本来「売掛金」とは「商品を売ったけどまだ代金を貰っていないお金」を意味しますが、ネットで稼いだお金の場合はどうなるのか謎ですよね。
特に「どのタイミング」が売掛金発生となるのか最初は悩むと思うので、ここで簡単に説明したいと思います。

ポイントサイト・アンケートサイト・ライターサイト等

「ポイント交換申請日」を売掛金発生日とします。毎日なにかしらでポイントを獲得していると思いますが、細かい内訳は不要です。
※最低換金額まで貯まったら「自動」で払い出しされるシステムのサイトは、「〆日」を売掛金発生日としましょう。

ポイント交換サイト

PeXPointExchangeのポイント交換サイトは、上記と同様「ポイント交換申請日」を売掛金発生日とします。

ポイントサイトやアンケートサイトからポイント移行した経緯は、全て無視します。たぶん無視して平気だと思います・・・。というか無視してます。
(念のためポイント移行した記録はエクセル等で管理しています)

実際:リサーチパネル→PeX→報酬振込
記帳:PeX→報酬振込

売掛帳の補助科目に「PeX」を作り、PeXで交換申請した日付を売掛金発生、口座に振込みがあった日を回収日とします。

「2月1日」に「楽天銀行宛」に「10,000円」の交換申請をしました。
楽天銀行への振込みはリアルタイムで処理されるので、回収日は同日の「2月1日」。振込手数料「50円」が別途かかり、実際の売上金額は「9,950円」です。

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アフィリエイトサービス

ASPの報酬は、基本的に「月末」に成果が確定するので、それを売掛金発生日にしてしまいます。

A8.netで例を挙げると・・・

「1月」の成果は「5,000円」でした。
報酬は「翌々月の15日」に振込まれ、振込手数料「30円」かかりました。実際の売上金額は「4,970円」です。

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ASPの報酬は、最低換金額に届かないと翌月に持ち越されてしまうので、振込みがあった月から逆算して売掛金発生日を計算したほうがよいかもしれません。

どのプログラムで~円、あのプログラムで~円のような、細かい内訳は不要です。

それでは、売掛金の発生日がなんとなくでも理解できたら、実際に取引を入力していきましょう。

売掛金の発生も売掛帳から記帳

やよいの青色申告取引編

売掛金が発生したときの入力も、基本的に「取引」の「売掛帳」からします。

補助科目の選択

やよいの青色申告

売掛帳を開いたら、補助科目から記帳したい取引先を選択します。

では、アフィリエイトサービスの「A8.net」で売掛金が発生したときの仕訳をしてみたいと思います。

例)「A8.net」で4月に6,000円の売掛金が発生した場合

補助科目「A8.net」を開きます。

やよいの青色申告

「日付」には、売掛金が発生した日を入力します。
A8.netの報酬確定日は「月末」なので、この場合は「4/30」または「0430」と入力。
すると自動で取引内容が出てくるので、「掛けで商品を販売した」を選択。(出てこなかった場合は、プルダウン▼から選択)

やよいの青色申告

「掛けで商品を販売」を選択すると、「相手勘定科目」に「売上高」がセットされます。
このとき「摘要」には「商品掛販売」が入っていると思いますが、もっと分かりやすくするために「A8.net 4月分」とでも入れておきましょう。
(摘要は、取引内容を書き留めておくためのメモ帳みたいなもの)

やよいの青色申告

「売上金額」には、売掛金「6,000円」を入力。
このとき、振込まれた金額をそのまま入れないよう気をつけましょう。

特にA8.netは「振込手数料」が自己負担となっているため、「売掛金」(成果報酬額)と実際に振込まれた金額は異なるはずです。
(振込手数料が無料となっているASPは、振込金額をそのまま入力しても問題ありません。)

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赤枠で囲ったところが、今回入力した「売掛金発生」の仕訳です。
緑枠で囲ったところは、今回発生した売掛金を「回収」した仕訳です。

売掛金回収と振込手数料の入力方法はこちらから

「売掛金発生」と「回収」は2つでワンセット。
必ず【売上金額=回収金額(振込金額)+手数料】となるよう入力しましょう。

例)「モッピー」でWebMoneyに交換した場合

今回は、「8月1日」に「1,000円分」のポイントを「WebMoney」に交換したときの仕訳をしていきます。ポイント交換は「リアルタイム」で処理されたものとします。

まず補助科目「モッピー」を開きます。

やよいの青色申告

「日付」には、ポイント交換申請をした日を入力します。
取引内容は「掛けで商品を販売した」を選択。
相手勘定科目には「売上高」が自動セットされます。

やよいの青色申告

摘要は、取引内容が分かるように適当に入力。
売上金額には、交換申請した金額を入れます。

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赤枠で囲った部分が、交換申請した仕訳。
緑枠で囲った部分が、交換が完了した仕訳です。

WebMoneyは現金ではありませんが、電子マネーも現金扱いにしてしまいます。Amazonギフト券・iTunesギフト・Vプリカ・各種ポイントに交換した場合も、私は全て現金扱いで記帳しています。

ポイント等(Edyや楽天ポイント等)に交換した場合は、「そのポイントを消費した時点で現金と同等の価値になる」と解釈する方法もあるようですが、そうすると記帳がとても面倒になりそうなので、私は「ポイントに交換した時点で現金と同等の価値のものを手に入れた」ことにしています。

次は経費が発生したときの仕訳をしていきます