利用者識別番号の取得とe-taxソフト(web版)の使い方

2017年から個人番号が必要となります。

青色申告決算書と所得税確定申告書Bを作成したら、「e-tax書き出し機能」を使ってデータを作成します。
が、その前に「利用者識別番号」を取得するために、e-taxの公式ページで「開始届出書」を提出しましょう。

また電子申告(e-tax)を利用するには、「電子証明書」と「ICカードリーダー」が必須となります。

電子証明書

電子証明書は、免許書やパスポートのような「本人確認」の役割を果たすもので、送信するデータにこれを付与することでデータの真正性を保証します。

この電子証明書は「住民基本台帳カード」に格納されているので、管轄の市役所等の窓口で住民基本台帳カード(住基カード)を発行し(有料)、電子証明書を発行してもらいます(有料)。
※ この電子証明書の有効期限は、発行から3年となっています。

2017年以降の電子証明書

住基カードの電子証明書の有効期限が切れたら、次からはマイナンバーカード(電子証明書付き)が必要となります。有効期限内だったらそのまま使用できます。

マイナンバーカードの申請方法は、以下の通り。

  • 個人番号カード交付申請書を使っての郵便で申請
  • パソコンから申請
  • スマートフォンから申請
  • 町に設置されている証明用写真機から申請

申請から1ヶ月ほどで交付予約の「はがき」が届くので、事前にパソコン・スマホ・電話で予約してから受け取りにいきます。

住基カードはマイナンバーカード受け取り時に返納します。

ICカードリーダー

公的個人認証サービスを利用するときに必要となる機器です。
これに住基カードをかざして、電子署名をします。

ちなみに私が購入したのはこちら。
各種電子マネーのチャージや残高確認もできるので、なかなか便利です。
そんな余計な機能いらないよ!という方は、もう少しお安いのもあります。

中にはマイナンバーカードに対応していないカードリーダーもあるようです。その場合は買い直しましょう。(上記のICカードリーダーは対応していました)

e-Taxソフト(WEB版)の事前準備

e-taxソフト(web版)を利用するためには、ちょいちょい各種設定をしなければなりません。しかし、そのちょいちょいの設定をするのが面倒な人のために、まとめて設定してくれる「ツール」が用意されています。

この設定をしておかなければ正常に動作しない場合があるようなので、e-taxソフト(web版)を利用する方は必ずセットアップしておきましょう。おそらくこのセットアップは、毎年行う必要があります。
(jpki利用者ソフトは、公的個人認証サービスを利用するために必要なソフトです。インストールしましょう。)

セットアップが終わったら、同ページの下のほうにある「e-Taxソフト(WEB版)を利用する」から始められます。

e-taxソフト(web版)

開始届出書を提出して利用者識別番号を取得

e-taxソフト(web版)

初めて利用する方は、右の「開始届出書の作成・提出」から。
届出書の選択は「個人」を選択。
表示された項目を埋めていきます。(職業は「ウェブサイト運営」等)
提出先の税務署を入力、暗証番号等を設定したら終了です。

取得した「利用者識別番号」と「暗証番号」は保存&メモしておきましょう。これらはログインする際に必要となり、e-taxを利用するならばこの先ずっとお世話になるものです。
また電子納税をする予定の方は、「納税用確認番号」も控えておきましょう。

e-taxデータの書き出し

利用者識別番号を取得したら、やよいの青色申告で「e-taxデータの書き出し」をします。
e-taxデータの書き出しは、上部メニューの「決算・申告」から。

e-taxデータの書き出し

「e-tax情報設定」をクリックして、先ほど取得した「利用者識別番号」入力します。(そのほかの項目が未入力の方はそちらも埋めましょう)

e-taxデータの書き出し

全て埋めたらOK。
申告するときにこのデータを添付するので、保存場所をよく確認して書き出しを行いましょう。

e-taxソフト(web版)から送信

ログイン・利用者情報の登録(確認)をしたら、「申告・申請・納税」をクリック。

e-taxソフト(web版)

すでに「.xtx」ファイルは作成済みなので、一番下の「作成済みデータの利用」を選びます。

e-taxソフト(web版)

先ほど書き出した、xtxファイルを呼び出します。
(保存場所が分からなくなってしまったら、もう一度書き出すのもあり)

e-taxソフト(web版)

すべてチェックして「次へ」。
(ファイルを確認したければ「帳票表示」)

e-taxソフト(web版)

ここで電子証明書が必要になります。

これまで住民基本台帳カードを使っていて、マイナンバーカードに切り替えるときは、電子署名の再登録が必要となります。(下記に追加)

e-taxソフト(web版)

ICカードリーダーに住民基本台帳カードをセット。

e-taxソフト(web版)

公的個人認証サービスを選択。

2017年から「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」が追加されています。

e-taxソフト(web版)

ICカードが認証されると、パスワード入力画面が出てきます。

確か、ここではお役所で電子証明書を発行したときに設定した暗証番号・・・だったかな?(あやふやですみません!)
もしかしたら4桁の暗証番号かもしれません。(私は4桁の数字でした)

3回間違えると一時停止状態になると思います。(たぶん!)
ここら辺は御自身でよくご確認ください。

e-taxソフト(web版)

内容を確認して、よければ「電子署名の付与」をクリック。

e-taxソフト(web版)

送信!

e-taxソフト(web版)

こんなんが出てくればOK。
「受信通知の確認」と「保存」はしておきましょう。

e-taxソフト(web版)

これにて確定申告は全て終了でーす。お疲れ様でした!

あとは一番大事な「税金」を納めるだけですね。

インターネットバンキングからペイジー支払いで電子納税する方法

電子署名の再登録

これまで住基カードの電子証明書で署名をしていた方で、マイナンバーカードに切り替える方、また初めてマイナンバーカードを使うときは、電子署名の再登録をする必要があります。

登録・再登録は、メインメニューの「利用者情報の登録・確認・変更」ー「操作に進む」ー下の方にある「電子証明書」から登録・更新ができます。

ここからは上記画像にもあるように「カードタイプの電子証明書をご利用の場合」ー「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」ー「パスワード入力」ー「電子署名の付与」で終わりです。

ちなみに、電子申告が正常に送信されていない場合は、メインメニューの「送信結果・お知らせ」ー「メッセージボックス一覧」の受付結果に「エラー情報あり」と出ます。

私は電子署名の再登録をしないで送信したところ、エラーと出てびっくり・・・。エラー情報に「電子証明書が登録しているものと違う」とあったので、このことに気づきました。

私もそうなんですが、慣れてくるとチェックを怠りやすいので、みなさんも電子申告するときは正常に送信されたか確認してくださいね!

電子署名失敗e-tax失敗